4.あの時伝えておけばよかった
4.あの時伝えておけばよかった
緊急事態発生、陽とあみが喧嘩をしました。
「っもうやだ!陽のばか!」
今俺の目の前で泣いているのはあみさん。
何で泣いているのかといいますと、何でも陽とけんかをしたそうな。
折角俺が身を引いたのに何してくれちゃってるんだよ。
「で、喧嘩の原因はなに?話してごらん」
頭を撫でてあやしながらそう問いかけると、涙を拭きながら口を開いた。
「陽が、女の子と遊びに行った」
「・・・・・へ?」
「だから陽が女の子と遊びにいったの!浮気したの!」
そう言ってまたうわーんと泣き始めたあみを撫でながら俺は一人考えた。
(陽が浮気?いやいやいや・・・それはないでしょ。
だって俺と2人になるたびにあみのの惚気だぜ?
浮気って・・・・・絶対にありえない!)
さてどうしようか、陽には何か事情があるんだろうけど
その事情を俺は知らないからフォローをすることができない。
(陽くん・・・何やってんだよ)
あみはまだ目の前で泣いてるし・・・・・・泣いてるとこもかわいいなぁ。
理由はどうであれ、こんなに泣かされちゃって。
いっそのこと陽から掻っ攫っちゃう?
こうゆう弱った時に告白したら、俺に少しはなびくかもしれないしね。
「ねぇ、あm(バタン!)・・・え」
「あみ、帰るよ」
声がした方を見てみたら、そこには俺の部屋のドアに寄り掛かった陽がいた。
「ほら、帰るよ」
「やだ!陽のことなんかきらいだもん!」
「だめ、俺はあみのことが大好きだから」
「っ/////」
え~・・・俺の前で告白タイムですか。
失恋した俺の心が抉られるんですけど・・・・・。
「ごめん優也、迷惑かけた」
「あ・・・・うん」
「じゃあね」
そう言って陽はあみの手をひいて部屋を出ていった。
え、何。
いつのまにか一件落着的な感じ?
一人ついていけてない俺はどうしたらいいわけ。
てか陽にちょっと睨まれちゃったよー・・・・・・。
後日
「ご迷惑をおかけしました」
そう言ってぺこりと頭をさげるあみ。
あの後、陽の浮気という誤解も解け2人は仲直りしたようだった。
(ん~・・・いいんだか悪いんだか)
苦笑いしながらもよかったね、と返すと
満面の笑みでうん!と返事を返された。
(まぁ笑顔が戻ったから、よかったのかな・・・・)
俺の掻っ攫い作戦は実行できなかったけどね。
あの時伝えておけばよかった
(結局また俺の想いは伝えられなかったね)
お題配布サイト『たしかに恋だった』様より
お借りしました。
URL:http://have-a.chew.jp/
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