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5.この想いを封印するよ


 5.この想いを封印するよ
 

2人は仲直りしてから、前よりも仲良く?なったみたいだ。
隠しごとはしない、思った事はちゃんと話すこと、だったかな?
なんか2人のルールもあるみたいだし。
 

俺の入る隙間は本当に無くなっちゃったみたいだ。
 

俺は今でもあみのことが好きだ。
本当に嬉しそうに、楽しそうに笑うあの笑顔を自分のものにしたいって思うし
今は陽しか映していないあの大きな瞳に俺しか映らないようにしたいとも思う。
 

でももう叶わない願いだから。
いい加減この想いもふっ切らないといけないよな。
 

あみのことも陽のことも好きだし、大事だから
今度は2人の幸せを願うって決めた。
 

だから俺のこの想いはもう必要ないものなんだ。
過去の思い出にしなくちゃいけないんだよ。
 

長かったこの片想いも本当におしまいにしよう。
 

俺は2人の笑顔を見てると幸せになれるからさ
これからもずっと笑顔でいろよな。
じゃねぇと俺が不幸になるんだから。
 

あみ、本当に大好きだったよ。
これからは陽と幸せにな。
 

この想いを封印するよ。
(さようなら愛しい人)


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4.あの時伝えておけばよかった


 4.あの時伝えておけばよかった
 

緊急事態発生、陽とあみが喧嘩をしました。
 

「っもうやだ!陽のばか!」
 

今俺の目の前で泣いているのはあみさん。
何で泣いているのかといいますと、何でも陽とけんかをしたそうな。
折角俺が身を引いたのに何してくれちゃってるんだよ。
 

「で、喧嘩の原因はなに?話してごらん」
 

頭を撫でてあやしながらそう問いかけると、涙を拭きながら口を開いた。
 

「陽が、女の子と遊びに行った」
「・・・・・へ?」
「だから陽が女の子と遊びにいったの!浮気したの!」
 

そう言ってまたうわーんと泣き始めたあみを撫でながら俺は一人考えた。
 

(陽が浮気?いやいやいや・・・それはないでしょ。
だって俺と2人になるたびにあみのの惚気だぜ?
浮気って・・・・・絶対にありえない!)
 

さてどうしようか、陽には何か事情があるんだろうけど
その事情を俺は知らないからフォローをすることができない。
(陽くん・・・何やってんだよ)
 

あみはまだ目の前で泣いてるし・・・・・・泣いてるとこもかわいいなぁ。
理由はどうであれ、こんなに泣かされちゃって。
いっそのこと陽から掻っ攫っちゃう?
こうゆう弱った時に告白したら、俺に少しはなびくかもしれないしね。
 

「ねぇ、あm(バタン!)・・・え」
「あみ、帰るよ」
 

声がした方を見てみたら、そこには俺の部屋のドアに寄り掛かった陽がいた。
 

「ほら、帰るよ」
「やだ!陽のことなんかきらいだもん!」
「だめ、俺はあみのことが大好きだから」
「っ/////」
 

え~・・・俺の前で告白タイムですか。
失恋した俺の心が抉られるんですけど・・・・・。
 

「ごめん優也、迷惑かけた」
「あ・・・・うん」
「じゃあね」
 

そう言って陽はあみの手をひいて部屋を出ていった。
え、何。
いつのまにか一件落着的な感じ?
一人ついていけてない俺はどうしたらいいわけ。
てか陽にちょっと睨まれちゃったよー・・・・・・。
 

後日
「ご迷惑をおかけしました」
 

そう言ってぺこりと頭をさげるあみ。
あの後、陽の浮気という誤解も解け2人は仲直りしたようだった。
(ん~・・・いいんだか悪いんだか)
苦笑いしながらもよかったね、と返すと
満面の笑みでうん!と返事を返された。
 

(まぁ笑顔が戻ったから、よかったのかな・・・・)
 

俺の掻っ攫い作戦は実行できなかったけどね。
 

あの時伝えておけばよかった
(結局また俺の想いは伝えられなかったね)



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3.好きだったよ、誰より

 3.好きだったよ、誰より
 

さっきあみから連絡がきた。
やっぱり2人は付き合い始めたみたいだ。
(よかったんだろうけど・・・・俺的には・・・ね)
 

俺はあみも陽も好きだ。
2人とも大事な幼馴染だから、すごく大切だ。
だから2人の恋が実ったのなら、それを邪魔したくない。
結果的に俺の恋は実らなかったけど、まぁしょうがないよね。
 

昔から3人でずっと一緒にいた。
毎日一緒に学校に通って、一緒に遊んで、一緒に成長した。
最初の頃はみんな恋愛感情なんて無かったのに
いつからだろうか、3人とも誰かを想うようになったのは。
 

俺はあみが好きで、あみは陽が好きで、陽はあみが好きだった。
ずっと想い続けてきたけど、あみの気持ちが俺に向くことはなかった。

 
晴れて2人の想いが通じ合って、付き合い始めたんだから
俺はもう身をひかないといけないよね。

 
長かったこの片想いもこれでおしまい。
今度は2人の幸せを願うとしようか。
 

でもさ、あみのことはしょうがないから陽に譲るけど
一つだけ譲れないものがあるんだよね。

 
あみを好きなこの気持ちの大きさだけは誰にも負けないし
誰にも譲れないから、そこんところよろしくね。

 
好きだったよ、誰より
(まぁ実際は現在進行形で好きだけどね)



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2.もう俺の出る幕はない


 2.もう俺の出る幕はない
 

あー・・・もう金曜日だよ。
明日はあみと陽のデートだよ。
俺どうするよ。
 

「ちょっと優也、聞いてる?」
 

こてん、と首を傾げて俺を見てくるあみ。
惚れた弱みってゆうの?
もうかわいすぎ!!俺もうノックアウトだよ!
 

「うんうん聞いてるよ」
「うそ!もう一回言うからちゃんと聞いててね」
 

そう言ってまた真剣に話始めるあみ。
話の内容は明日のデートのこと。
ぶっちゃけ俺的にはすごくどうでもいいんだ。うん。
てかぶち壊したいよね、そのデート。(俺って悪い子だね)
 

「あと明日何着ていけばいいかなぁ・・・」
「何でもいいと思うよ」
「もう、優也!あたし真剣に悩んでるのに!」
 

本当だって。
あいつがあみのことを好きなのは大分前から知ってた。
好きな女の子がどんな格好しててもかわいく見えるもんなんだよ。
だから何着てっても大丈夫。
 

「何着ていっても陽は喜ぶから大丈夫だよ」
「・・・・本当に?」
「本当だって、だから明日楽しんできな」
 

よしよしとあみの頭をなでた。
きっと明日のデートで2人は付き合い始めるんだろう。
そしたら俺はこの恋を諦めなくちゃいけないのかな。


もう俺の出る幕はない。
(2人とも大事だから、2人の恋は邪魔できない)



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1.負けないくらい想ってたのに。



 1.負けないくらい想ってたのに
 

「あのね、陽にデートに誘われたの!」
 

いきなり家に来たかと思えば
俺の大好きな笑顔で嬉しそうに報告する君。
まぁ内容は俺的には全然嬉しくないんだけどね。笑
 

「ホントに?よかったじゃん」
 

笑顔で返しちゃう俺も俺だけどさ。
幼馴染のあみは同じく幼馴染である陽のことが好きだ。
さらに実は俺もあみのことが好きだ。
でもこの展開からするとこの三角関係・・・・そろそろ終わりそう。
 

「どうしよう・・・すごい嬉しい」
 

嬉しさとその高揚感からか頬が少し赤いあみちゃん。
しかも俺の大好きな笑顔(2回目)。
(やべぇ・・・・押し倒したい・・・・・)
でも俺は野獣じゃないのでそんなことはしません。
 

「いつ行くの?」
「えっとね・・・・土曜日!」
「そかそか・・・・よかったね」
 

俺が遊びに誘った時はこんな顔はしなかった。
でも陽が誘うとこうも変わる・・・・・。
恋する女の子になっちゃうんだね。
 

悔しいなぁ~・・・・。
俺の方が絶対に片想い歴長かったのに。
俺の方が絶対に好きだったのに。
 

負けないくらい想ってたのに。
(俺の方が気持ちは大きいよ。絶対)





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